茶道 表千家 八角社中

令和6年度活動報告

新しい年を迎えて最初のお茶会である初釜では、釜の湯を沸かすのに炭を用いました。昨今は火気厳禁の施設が多く、なかなか炭を使う機会には恵まれません。電気・ガスの普及により炭を使う機会がない人も多いのではないでしょうか。私もその一人で、日常生活で炭を使った経験はありません。時代劇で火鉢に手をかざして暖をとる様子をみたことがあるくらいで、その火を維持する方法に関する知識は皆無といっても言い過ぎではありません。

しかし、茶会では釜に水を入れ、湯を沸かすために炭を用いることがあります。まず炭をつぐ前に濡れた炭をまき空気の対流を作ります。そこに炭をつぎます。炭を近づけすぎると空気が回らなくなり火がおきないし、また離れすぎても火がつきません。炭を日常生活で使っていた時代は当たり前にできたことでも今の私にはとても難しいです。電気やガスのように一定の火力を維持できるわけではないので、火力が弱くなってきたら炭をつぐなど、炭火を生き物のように世話をする必要があります。手間はかかるけれども燃えている炭火は明るくてうまく表現できないほどきれいです。眺めているだけで癒されている気がします。

茶会で使われる菊炭の原料はクヌギの木です。クヌギの木は自生する木ではなく、人間が手入れして育ててきた木といわれているそうです。また、植えてから菊炭になる若木がとれるようになるのに最低20年はかかるそうです。

未来に使ってくれる人がいることを信じて今できることを行っていく。消費することで、何かの役に立っていた。普段は意識していなくても結果的に持続可能な社会を実現するために何かしていた。そのようなことができたらいいなと思いました。

初釜の本懐石のお料理

活動概要

稽古日    水・木・土 午後から 月3回
活動場所①  自宅 大網白里市大竹
       月謝   6,000円

活動場所②  東金市中央公民館 婦人の間(10時~12時)

稽古日    第1・第3金曜日 午前 (教室)
       第2・第4金曜日 午前  (同好会)