茶道 表千家 八角社中

令和5年度活動報告

新年初めて行われるお茶会である初釜から始まり、日々のけいこを重ねつつ、機会に恵まれればお茶会に参加させていただき、気が付くと12月を迎えています。

 12月のお稽古には床の間に「歳月不待人(歳月人を待たず)」を掛けてくださり、そして一年の締めくくりのお稽古には「無事」の掛け軸をかけてくださいます。そして先生が手作りしてくださったお汁粉を、皆でいただきながら一年を振り返ります。

 2023年の一番の思い出は4月に兼六園でお茶会があり、参加させていただいたことです。私は仕事が終わった後に東京駅から新幹線を利用して移動しました。電車の遅延もなく無事に金沢駅のホームにおりることができたときには到着したことの安堵感でいっぱいでした。千葉県よりも北に位置し春の到来は遅いのだろうと思っていたのですが残念ながら桜は散っていました。しかし、そちらこちらにこれから迎える新緑の季節を感じさせてくれる木々の芽吹きがありました。
 お茶会当日は天候に恵まれて日本三名園の兼六園、大正期の近代和風建築の旧園邸、昭和3年に建築され昭和40年に現在地に移築された二階広間が格式の高い書院造りになっている旧中村邸と三席それぞれでお茶とお菓子をいただき楽しい時間を過ごさせていただきました。

 空いた時間で兼六園を散策し、茶屋街を歩きましたが、たくさんの外国人観光客とすれ違いました。日本語よりも外国語のほうが耳にはいってくるほどです。タクシーの運転手さんのお話によると船で能登半島に到着したあと、白川郷へバスで行き戻ってきて金沢を観光して再び船で帰国する観光客が多いとのことでした。船だと一度にたくさんのお客さんを運ぶことができるので船が着いた時には外国人観光客を送迎する仕事で忙しくなり、コロナ禍が過ぎてやっと外国からの観光客が戻りつつあるとおっしゃっていました。

2024年1月1日に能登半島で大きな地震がありました。
あの時のお茶会でお世話になった方々はご無事だろうかと不自由なことになっていないだろうかと心配になりました。日々被害の状況が伝えられていますが、この会報が発刊されるころには日常を少しでも取り戻していらっしゃることを願わずにはいられません。そして落ち着いた頃に金沢に再度訪れてみたいと思います。

活動概要

稽古日    水・木・土 午後から 月3回
活動場所①  自宅 大網白里市大竹
       月謝   6,000円

活動場所②  東金市中央公民館 婦人の間(10時~12時)

稽古日    第1・第3金曜日 午前 (教室)
       第2・第4金曜日 午前  (同好会)